注文住宅と建売住宅、両者の違いについて比較

同じマイホームを取得するにも、二つの方法があります。

これは実際にどういう住宅を取得するかという現実的な問題と法律的な問題があります。

この二通りの比較で注文住宅の取得と建売住宅の取得を考えてみます。
まず現実にどのように家屋を取得するかという問題です。
注文住宅は設計から完成まで施主が関わるものです。

言い換えれば手作りの住宅とも言えるでしょう。

施主はどのような住宅が欲しいのかをイメージして設計を頼んだり、業者を選択したりします。

構造の設計に限らず内装から家具まで選択します。

価格も業者に希望額を相談することができます。
一方、建売住宅はすでに業者によって建築してある住宅を自分の好みや価格によって選ぶ形態です。

ですから建売住宅は一般的には一定の規格によって建てられた住宅ですから、注文住宅に比べて安価と言われます。
法律的に住宅取得を比較すると、注文と建売では契約形態が全く異なったものになります。

注文は請負契約やそれに類する契約と考えられます。

建売は売買契約やそれに類する契約と考えられます。

両者は建設中の建物に事故があった場合に大きな違いがあります。
建売住宅は完成された住宅の売買ですから、買い手が取得するまでの瑕疵や火災などの事故は当然業者の責任です。

一方、注文住宅は、完成し引き渡されるまでの事故が一概に請け負った業者の責任なると言いきれない場合があることに注意が必要です。