快適に住むために考えたい、ベッドルームの配置方法

住まいの中にはそれぞれの目的に応じて重要な位置を占める部屋がいくつもありますが、その中でも平均すると一日7時間前後を過ごすベッドルームは大切な休息の場所であるといえるでしょう。そこでいつも快適に住まうためには、一戸建て住宅にベッドルームを設ける場所や部屋の中の家具類の配置にもよく心を配る必要があります。

まずベッドルームは住宅の中でも日の当たりの良い明るい場所に配置しやすいものですが、実は一日のうちの気温の上下の差があまり出ないほうが快適に過ごしやすいものなのです。日の当たりやすい場所は窓のガラスから日光が入るために温室効果で室温が急上昇することがありますが、それよりも少し涼しくて暗めのほうが眠りやすい環境になります。

またベッドルームに置くベッドの頭の位置は部屋の中の窓の近くにすると、特に冬場などサッシの隙間や窓ガラスから寒気が入り込む可能性があります。確かに健康にかかわる言葉の中には頭寒足熱というものがありますが、眠っているときに極端に肩口が冷えたり頭が冷えたりするのは快適とはいえません。そこで部屋の大きさにもよりますが、ベッドの配置はできれば窓から多少なりとも遠ざけたところに置くほうが無難です。なお背の高い家具類も圧迫感が生じてしまうので、ベッドルームには低めのものを配置したほうが快適さが感じられるものです。