平屋の中古住宅購入について

日本では欧米に比べて中古住宅の購入率よりも、新築購入率が高く、元々中古購入を検討しない傾向にあります。理由として「新築の方が気持ちいい」「安全面で不安がある」などの理由が挙げられますが、現在、国でも現在2006年から「住生活基本法」を施行し、中古住宅の価値を正しく評価する基準を設け、中古住宅市場の活性化を支援しています。中古は確かに古いですが、新築購入に比べて価格面以外でもメリットがあります。

こちらでは、平屋の中古住宅の中心にその特徴やメリット、注意点など、検討するための材料になる情報をご紹介します。

中古物件の特徴とメリット

新築購入価格より半額以上も安い

平屋に限らず、中古住宅は新築と同じ広さで比較しても半額近くも安い場合があり大変安く、前記でも述べたように日本では圧倒的に新築の購入率が高いので、たとえ内装も外装もほとんど変わらず綺麗なままであっても、築年数が新築からほんの数年たっているだけで価格が下がります。

実際に住んだ場合の暮らしをイメージできる

新築の場合、建つ前から家で暮らしている姿をイメージするのは難しく、建物が建って初めてご自身のイメージとの違いに気づく場合が多いです。中古物件の場合はすでに建っていることに加え、内装や外装、設備が確認できます。その他にも部屋の雰囲気や風通し、日当たりなど生活するために必要な事が見学に時点でチェックすることが可能なので、中古住宅の方が実際に生活した時の誤差が少ないと言えるでしょう。

周りの生活環境がわかりやすい

平屋住宅の場合、周りの環境に大きく左右されます。新築するにあたり、日当たりのよさを考慮した間取りで建てたとしても、目の前に高層の建物や二階建て住宅が建ってしまえばその影響を大きく受けやすいのが平屋住宅です。混みあった住宅街や都心に平屋を建てる時は特に周辺環境を気にしなければいけません。周辺の環境により注意が必要な新築の平屋住宅に比べ、中古であれば、周辺の環境や近所にどのような人が住んでいるか、生活環境のチェックも可能です。

立地環境が良い場合が多い

新築の場合、生活環境において利便性のよい場所から離れてしまう場合が多いです。立地条件が良い場所はすでにある住宅地になり、駅や学校、スーパーなどはその環境に合わせるように集中している場合が多いので、これから新築となると条件の良い場所から離れてしまう場合が多いです。平屋住宅の場合は広い土地を必要とする場合があるので尚更でしょう。中古住宅だと以前からある土地の中で、しかも立地環境の良い場所にあることが多く、見学する際には住む場合に必要な周辺環境も考慮に入れて選ぶことができることは大きなメリットとも言えます。

中古住宅で注意する点

中古住宅の家は傷んでいる

中古物件は値段が安ければ安いほど築年数が「古い」と考えたほうが良いでしょう。そして年数が経っているものほど、傷んでいる箇所が多いです。特に水を流していない水廻りの痛みが多く、住宅購入品以外のリフォーム代が必要になる場合や、数年後、不良が目立ち始め新しくリフォームローンを組まなければならなくなる事例もあるので、購入後のリスクも含め検討することや、購入前にリフォームのための資金も考えておくと良いでしょう。ただし、物件によっては管理している会社の配慮で設備を取替えた後で販売している場合もあります。

築年数によっては住宅ローン控除が受けられないこともある

中古住宅にも住宅ローン控除は適用されます。住宅ローンを利用し住宅を購入した場合、一定の条件を満たせば、所得税の還付が受けられる仕組みです。新築の場合も一定の条件を満たす必要がありますが、中古物件の場合は、新築物件の条件をすべて満たし、さらに、築年数の条件などを満たす必要があります。木造一戸建てなどの場合は築後20年以内であることが条件があります。中古住宅で住宅ローン控除を受けたい場合、築年数が20年より多く経過していると控除が受けられません。そのため中古物件を購入する際は、築年数に注意して、出来る限り新しい物件を探すようにすることでリフォーム代も節約でき、住宅ローン控除の対象にもなるため家計に負担がかかることを避けられます。

制度やリスクを知り、納得し住宅購入をしましょう

買うときの知識だけでなく、同時に買った後の知識も事前にしっかり学ぶことがトラブルを防ぐための第一歩です。中古住宅は特に物件の状態を正しく把握すること、さらに、保険に入ることで万が一のトラブルに備え。トラブルが起きた時に、どこに頼めばいいのかを知っておくことも大切です。仕方ないと諦めず、色んな制度があることを知り、買う前にしっかり納得したうえで購入しましょう。