注文住宅で狭小住宅を建てるポイントとは

注文住宅で狭小住宅を建てるのは、一見広い土地に建てるよりも不利な建築条件に考えられますが、工夫やアイディアを駆使すれば魅力的な住宅を建てられます。

そこで注文住宅で狭小住宅を建てるいくつかのポイントを挙げて、解りやすく理由を説明します。
狭い敷地を最大限に活かす設計を行うために、上下の縦方向のスペースを利用する事がポイントとなります。

例えば3階たての家で地下室を作る事で、狭小住宅であっても倍の広さの土地の2階建て並みのスペースの建物を建てられます。そして3階建てで地下室ありの物件を建てれば、広さだけでなく2階建ての物件にはない次のようなメリットもあります。

3階の屋根上を屋上にすれば、2階建てよりも陽当たりが良くなり、さらに屋上を庭代わりに使えてガーデニングやバーベキューのできる施設に使えます。

そして地下室は防音性能に優れているため、テレワーク用の書斎にしたり、子供のピアノの演奏部屋や趣味のホームシアタールームを作る事もできます。
狭小物件のデメリットである住宅密集による日当たりと風通しの悪さも、中庭や吹き抜けを作る事で解消する事が可能です。

狭小物件の場合はただでさえ土地が狭いので、通常の建物のように独立した広い庭をとるとその分部屋のスペースが減ってしまいます。

中庭や吹き抜けを作る事で、晴れている明るい時には部屋やリビングの延長のように使えたり、窓を全開にする事で部屋の空気の循環をさせやすくなり快適に生活できます。また中庭にする事で、外部から覗かれずにプライバシーも確保され、外部が建物に囲まれているため防犯性能を高める事も可能です。
狭小住宅のデメリットに、収納家具を入れると部屋がさらに狭くなる事がありますが、設計時のアイディア次第で解消する事ができます。

狭小物件は居住スペースを確保するために縦長に作られるため、上り下りの階段の下がデットスペースになります。そういったデットスペースになる階段の下や床下の空間に収納を作る事で、居住スペースを圧迫する収納家具を置く必要が無くなります。