耐震等級とは？

耐震等級とは、地震に対して建物がどの程度耐えられるか、性能をわかりやすく示す指標の一つです。

地震の大きさにより、建築構造を支える骨組みにあたる柱や梁などが損傷または倒壊する程度を等級によって示しています。

国から「住宅の品質確保の促進等に関する法律（品確法）」で定められた「住宅性能表示制度」に基づく評価基準で審査。

1～3でランク分けされ、数字が大きいほど耐震性能が高くなります。

「耐震等級1」は、建築許可を得るための最低条件で、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たし、震度6強から7に相当する数百年に一度の大地震で損傷しないよう構造計算されています。

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の倍率の耐震強度を示します。

災害時の避難場所になる学校等の公共施設に多い等級で、「長期優良住宅」認定される住宅は等級2以上とされています。

耐震等級3は、等級では最高レベル耐震等級1の1.5倍の耐震強度を示し、災害時の救援活動や復興の拠点となる消防署・警察署等は耐震等級3で建設されています。

住宅なら震度6強～7の大地震後も軽い補修程度で住み続ける事もできると言われる耐震強度です。

耐震等級を受けるメリットとして、地震保険の割引が受けられることが挙げられます。割引率は、耐震等級1が10％、耐震等級2は30％、耐震等級3で50％というように近年の災害状況から新築購入時などの地震保険を検討する上でも大きなメリットの一つになるでしょう。